パーソナルスペースはどんな人間でも持っている決して見えることはない人との境界線です。
距離感が近いと言われるor感じる人は、このパーソナルスペースが関係しています。
人に対しての境界線ですので、人間関係だけでなく恋愛においても重要とされるものです。
つまりパーソナルスペースを理解していなければ無神経な人と思われて恋が上手くいかないこともあるわけです。逆にパーソナルスペースを理解して接すれば、良い関係を築く可能性も出てきます。
今回はそんな恋愛でも応用できるパーソナルスペースについてのご紹介です。
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パーソナルスペースとは
人には目には見えない「パーソナルスペース」という縄張り空間が存在します。
このパーソナルスペースは親しい人であれば気にすることなく受け入れますが、親しくない人間や嫌いな人間に対してだと嫌悪感や不快感を抱きます。
妙に距離感が近い人間だと、後ろに下がって距離を取るような行動をする人もいますが、これはパーソナルスペースに入ってきてほしくないという拒絶反応です。一度はこのような経験がある方もいるのではないでしょうか。
日常的な場面だと、人混みで知らない人間との距離感が無い満員電車のような場所は誰でも苦手かと思いますが、これもパーソナルスペースに親しくない人間が侵入していることへのストレスを感じるため不快感や嫌悪感があります。
このパーソナルスペースは上手く利用することで、効率良く相手と距離を縮めることに期待ができます。なので恋愛に応用することも可能です。
なかなか好きな人が心を開いてくれないという方は、パーソナルスペースに踏み込み過ぎかもしれません。
男女・性格・文化・関係性によってもパーソナルスペースは違いがあるので、ちゃんと理解した上で接してみましょう。
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パーソナルスペースの種類
公衆距離
公衆距離(3.6m~)は演説などの大勢の人間との距離感です。校長と生徒、社長と社員などに見られることが多い距離感になります。
互いの表情がわからないほどの距離であり、コミュニケーションを取るような距離感ではなく、あくまで話す見るなどのような個人的な関係性となります。
社会距離
社会距離(1.2m~3.6m)は、仕事や知らない人に対しての距離感です。
手を伸ばしても届かないくらいの距離であり、最もパーソナルスペースを意識した距離の取り方であると考えられます。
友人・恋人・家族などの親しい人に対してすると、「なんでそんなに離れてるの?」「よそよそしい」と感じられる距離感にもなります。
個体距離
個体距離(45cm~1.2m)は友人などの気心知れた親しい相手に許されることが多い距離感です。
手を伸ばせば届く距離であり、人によってパーソナルスペースに違いはあるものの、大体この位の距離に知らない人間や嫌いな人間がいると、不快感を抱く距離になります。
密接距離
密接距離(0~45cm)は、さすがにどんなに親しい友人であっても近すぎると感じられる距離感です。
顔が近くても不快感がないと感じるような恋人や家族などの愛情がある関係に多い距離感になります。
顔が近いと不快感を抱くものですが、恋人や家族だと同じ家で暮らしていたりスキンシップがあるので、そのような抵抗感がまずありません。
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パーソナルスペースは人によって違う
女性は円形、男性は楕円形
パーソナルスペースは男女によって範囲が異なります。
女性は自分を中心とした円形状のパーソナルスペースですが、男性は左右へのパーソナルスペースが狭く自分の前方に対して大きく楕円形状にパースナルスペースがあります。
このような違いがあることから、男女による相手との距離感の感じ方も異なってきます。
よく男性は女性からボディタッチをされると「俺に好意があるのかも」と感じる傾向が多いですが、これもパーソナルスペースが女性と違うことが理由の一つとして考えられています。
女性はパーソナルスペース内に入られていなくても、左右のパーソナルスペースが狭い男性は侵入されている距離感になってしまう為、女性は気にしない距離感でも男性は意識してしまうわけです。
女性は円形状にパーソナルスペースがあるのに対して、左右へのパーソナルスペースが狭い男性ですから、自分が気を許しているから女性も自分と同じように気を許しているのだろうと考えやすいところがあります。
外交性と内向性
パーソナルスペースは性格によっても違いがあり、分析心理学者ユングによれば外交性か内向性かでパーソナルスペースの特徴が変わってくるとされています。
外交性な人は人と関わることに抵抗があまりないので距離感が近く、パーソナルスペースは狭い傾向があります。
- 社交的
- 自信がある
- 関心が外に向いている
- 誰かが見ていることで仕事が捗る
その一方で、内向性な人は自分から人と関わっていくのが苦手なので人との距離感があり、パーソナルスペースは広い傾向があります。
- 関心が内に向いている
- 感情を表に出さない
- 優柔不断
- 誰かがいると仕事ができない
- 人見知り
誰にでも話しかけられる人はパーソナルスペースが狭く、そうでない人はパーソナルスペースが広いといった感じになります。
日本人と外国人でも違いがある
パーソナルスペースは、育った環境や文化によっても違いがあると言われています。
外国人は頬にキスやハグなどのスキンシップを使ったコミュニケーションが多いですが、日本人ではあまり見かけません。
スキンシップが多いというのは、縄張りへの侵入を許していますから、パーソナルスペースは狭いです。
なので、スキンシップが多い外国人はパーソナルスペースが狭い傾向がありますが、スキンシップがあまり見られない日本人はパーソナルスペースが広い傾向があるという違いもあります。
好きな相手だからこそ距離を取ることもある
パーソナルスペースは広い人であっても、好意的な相手は受け入れるものですが、あまりにも憧れが強い相手だと距離を取る場合もあります。
例えば自分の憧れている有名人に話しかけられた場合、嬉しいけれど恐れ多くてなかなか近くに行けず、むしろ逃げてしまうというような行動を取る人もいます。
またこれは有名人に対してだけではありません。例えば好きな人だと「近くに行って嫌われたら嫌だ」という心理から、本来であれば距離感が近くなるはずの相手でも距離を取ってしまうこともあるのです。
よって必ずしも距離が離れている=好意的じゃない、とも言い切れないでしょう。
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パーソナルスペースを恋愛で応用するには
男性は前より横からが好印象
男性は前方に対してパーソナルスペースが広いですので、前から接触する場合はあまり近過ぎないほうが好印象です。
ただし、まずは自分という存在を意識してもらいたいなら、前からの接触を多くすることで印象付けられるでしょう。もちろんその際も近くなり過ぎないように程よい距離を保ってください。
逆に左右へのパーソナルスペースは狭い男性ですので、アプローチをする時は男性の前方からよりも横からのほうが不快感を与えにくいでしょう。
なので真向かいで話すよりも男性の横から話しかけるほうが印象を悪くすることなく距離を縮めやすくなります。
あくまで横からのほうが抵抗感が少ないというだけですので、さほど仲良くもないのに顔が近いと感じるほどの至近距離になってしまうと、男性に不快感を与えてしまう可能性がありますので気をつけましょう。
もしアプローチをするなら、飲み会などでは男性の横の席をゲットして話すのがお勧めです。
女性は徐々に近づく
女性は円形状にパーソナルスペースがありますから、男性ほど極端なパーソナルスペースではないので、一定の距離感であれば気にしないことも少なくないでしょう。しかし、その距離感を掴めないと嫌悪感や不信感などのマイナス印象に繋がります。
男性のように左右に対してのパーソナルスペースは狭いというのであれば、接触の仕方を気をつければ上手く距離を縮められますが、パーソナルスペースの特徴を変えることも狭くすることもできませんので、こればかりは女性に気を許してもらうほかありません。
とにかく女性が近いと感じるほどの至近距離で接触しないように気をつけながら、コミュニケーションを取って親しくなりましょう。
距離が近くても抵抗感がなくなれば、むしろドキドキされるようになります。
ドキドキするというのは恋を自覚させる方法としてとても効果的ですので、まずは仲良くなり徐々に近い距離での接触を試みて異性として意識してもらえるようにしましょう。
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パーソナルスペースで脈ありか見極める方法
グラスを置いてみる
パーソナルスペースは自分の周りにだけでなく、使っている物にも含まれると言われています。
なので、自分自身が近付いて確かめなくても、自分の分身とみなされる物を置くことによって好意や信頼の見極めができるのです。
これは「グラス・テクニック」と呼ばれている方法で、自分の飲みかけのグラスを気持ちを確かめたい相手のグラスの傍に置いて、相手がどのような行動を取るかでチェックをします。
もし相手が貴方のグラスが近くになったことに気付いた途端、グラスを遠ざけて置くようならパーソナルスペースに侵入されたと思ったのでしょう。つまりまだ心は開いていません。
逆にグラスを再び同じ位置に置いたり、むしろ貴方のグラスに近づけて置くようなら脈ありの可能性があります。
自分が相手に近付くと、距離感が近い人間と思われて苦手意識を持たれてしまうことがありますが、物で試すグラステクニックだと、相手に悪い印象を与えにくいので、最初に試す方法としてオススメです。
相手から近くに寄ってくる
至近距離に来る男性や女性は貴方に対して警戒心がなく、好意を抱いている可能性があります。
しかし、パーソナルスペースは性別に関係なく性格によっても狭い場合がありますので、必ずしも距離が近い異性が自分を好きとは限りません。
なので、その距離の近さが自分に対してだけなのかを確認すれば、脈ありかどうかを見極める目安になります。
まずはその人と親しい同性相手との距離感をチェックします。
その人が心を開いている相手と接している距離感が、好意を寄せている異性への距離感の目安になるためです。
そして次にその人が自分以外の異性に対して、どのくらいの距離感で接しているかを確かめます。
その人が親しい同性と接している時と、自分・他の異性・さほど親しくない人との距離感が同じであるなら、パーソナルスペースが狭い人と考えられ、脈ありの見極めは難しくなります。
逆に他の異性とは距離があるにもかかわらず、貴方に対してだけは親しい同性と同じくらいの距離感で接している場合は、脈ありである可能性が高いでしょう。
つまり、誰に対してもオープンな人だと見極めが難しいですが、親しい人だと距離感が近くなる人であれば、好意の見極めに期待ができる方法になります。
離れて近付いてみる
相手から近付いてきた場合、相手はパーソナルスペースを守りながらギリギリの近さで接してくるので、近いと感じるような距離感でも本当に心を開いているのかわからない時もあります。
なので、本当にその距離感が警戒心がないものなのかを確かめたい時は、相手から少し離れてもう一度最初と同じ位置に戻ってみましょう。
相手が動いて距離を近くする行動を取ると、例え最初と同じ距離感に戻ったとしても、自分のパーソナルスペースを侵されたような感覚になるのです。
よって、もし貴方が離れて再び近付いたことに対して相手が距離を取るようなら、残念ながら脈ありとは言えないかもしれません。
好きな人であれば心を開いていますので、パーソナルスペースに入ってきても距離を取る人は少ないです。
むしろ近くに寄ってきた感覚になるため、ドキドキしてもっと一緒にいたいと思うでしょう。
会話をしている時にさり気なく試してみてはいかがでしょうか。
物が置かれているか
強制的に親しくない相手と近い距離でいなければならない時というのはあります。
例えば、飲み会などで座る場所が決められている時などは、近い距離であってもそれ以上離れることは難しい為、仕方なくその距離感を受け入れます。
しかし、どうしても抵抗がある場合だと、人は相手との間に物を置くことで距離を取ろうとすることも少なくありません。
なので距離が近かったとしても、自分との間に物が置かれていた場合は、貴方を遠ざけようとしている表れである可能性があるでしょう。
とはいっても、物を置く場所が他になかったから置いただけであったり、私物や貴重品はなるべく信頼できる人ほうに置こうとする人もいるので、必ずしも物があったからといって距離を取っているとは限らないでしょう。
あくまでこの方法は目安程度に考えてくださいね。
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まとめ
以上がパーソナルスペースについてでした。人間関係や恋愛においてパーソナルスペースはとても大切なものです。
どんなに愛想よく接してもどんなに人柄が良くても、妙に距離感が近くパーソナルスペースを侵すような人間はいつまでも嫌な印象を持ってしまう人も少なくありません。
相手に不快感を与えない距離感を確かめながら、徐々にパーソナルスペースに入ることを許されるようになることで、人間関係も恋愛関係も良い関係を築くことができますので、ぜひパーソナルスペースを意識して過ごしてみましょう。