恋をしてからなんだか調子が優れないなんてことはないでしょうか?
もしかしたらそれは「恋煩い」かもしれません。
恋の病なんて言われる恋煩いですが、病気ではない為これといった治療法も薬もありません。
しかし、対処法は存在します。
今回は恋煩いの主な症状と上手に付き合っていく方法をご紹介します。
また、恋煩いになりやすい方の特徴もご紹介しますので、自分に当てはまっていないかのチェックもしてみてくださいね。
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「恋煩い」の意味とは
そもそも恋煩いとは、一体どのような意味なのか理解しているでしょうか?
「恋煩い(こいわずらい)」のとは、『とある人を想いすぎるあまり、病気のようになってしまうこと』をいいます。
病気のようになってしまうだけで病気ではないのですが、「恋の病」なんて言われることもありますね。
「恋」の意味は『人に愛情を寄せること』で、「煩う」の意味は『精神的に苦しむ、悩める』になりますので、二つの言葉を理解すると恋煩いとはなんなのかがわかりやすいでしょう。
しかし、『病気のようになってしまう』とありますが、一体どのような症状なのか気になりますよね?
それでは、恋煩いになった時の主な症状についてをこれからご紹介していこうと思います。
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恋煩いの症状
好きな人のことしか考えられなくなる
恋煩いになると、好きな人のことばかり考えてしまい、他の事に手がつかない症状になる方は少なくありません。
一日中好きな人のことを考えていられるならそうしたいものですが、やはり自分の生活というものがありますから、そういうわけにはいかないものです。
勉強や仕事などをしなければならない時にもつい考えてしまうので、成績が下がったりミスをしたりと支障が出てしまう人もいます。
考えないようにすればするほど好きな人が頭から離れないので、そんな自分に嫌気がさしてしまったりする方もいるでしょう。
溜め息ばかり出てしまう
ぽーっとしながら溜め息を吐く人を見て、「恋煩いかな?」と見当をつけたりしますね。
好きな人のことを考えていると、ドキドキしたりモヤモヤしたり心が痛くなったりと、思いを巡らせるだけで胸がいっぱいになって、つい溜め息が出てしまう方もいるのではないでしょうか。
どうにもならない現状にやるせない気持ちになって溜め息が出たり、好きな人を見かけて「今日も素敵だなぁ」とウットリして溜め息を漏らす方もいるでしょう。
「頭から離れない」以外に溜め息を吐くというのも、恋煩いの代表的な症状の一つと言っても良さそうです。
感情の起伏が激しくなる
恋煩いはストレスと同じ状態なので、ホルモンバランスの崩れるとも言われています。
ホルモンバランスが崩れると、精神を正常に保つことがし辛くなり、感情の起伏が激しくなる人も珍しくないようです。
女性だと生理前後はホルモンバランスが崩れやすいので、イライラしたり落ち込んだりと気分が優れなくなるような経験をした方も多いかと思いますので、なんとなくわかるのではないでしょうか。
恋煩いになると、そのような似た症状は男性でも起きるようです。
いつもは穏やかで静かな人も喜怒哀楽が激しい感受性が強い人のようになるので、異変を感じた周りが「大丈夫?」と指摘をされたことで気付く人もいるでしょう。
眠れなくなる
寝る前に好きな人のことを考える方も多いのではないでしょうか?
何か作業に集中している時なら考えないという人も、布団に入ると横になって何もしていない状況なので、つい好きな人のことを考えてしまいやすくなります。
寝ようと思っているのに好きな人のことを考えてしまうと、当然眠るのが遅くなってしまったり、なんなら全く寝れずに朝を迎えてしまう人も少なくないでしょう。
睡眠不足になったり生活リズムが乱れてしまうと、朝起きるのが辛くなって遅刻してしまったり集中力が下がってしまうなどに繋がることも。
恋煩いでただ好きな人のことを考えてるだけならまだしも、生活に支障が出てしまうようだと無視できない問題かもしれません。
食欲がなくなる
恋煩いをすると、食べたくない・食べられないといった食欲がなくなる症状を起こす人も少なくありません。
まともに食べていないのに一向にお腹が空かず、食事が喉を通らないので体重が減ってしまう人もいるようです。
食欲がなくとも、身体は必要なエネルギーを求めていますから、そんな状態が続くといつか倒れてしまう可能性もあります。
あまりにも食べられない時には、病院に相談することも考えたほうが良いでしょう。
体調不良になる
恋煩いをすると体調不良になる人も少なくありません。熱が出たり、下痢や嘔吐の症状が出る人もいるようです。
ストレスによって、お腹が痛くなったり頭痛がするような体調不良を起こすことは珍しくありません。
そんなストレスは恋煩いにも同じことが言えるようで、恋をしていることでストレス状態が続く為に、身体に良くない影響を与えているのではないかと言われています。
精神的に思いつめれば、身体も調子が悪くなるものです。もちろん、恋煩いが必ずしも体調不良の原因だと断言することはできませんので、あまりにも体調不良が続く際は一度病院で診てもらうようにしましょう。
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恋煩いになりやすい男女の特徴
周りが見えなくなるほどの一途
他の異性なんて見えないくらいに一途になる人も恋煩いになりやすいと言えるでしょう。
決して一途なことが悪いというわけではありませんが、「自分にはあの人しかいない」とゾッコンになってしまうと、好きな気持ちが炎のように燃え上がり、恋に突っ走る自分をコントロールできなくなってしまいます。
目移りしやすいというよりは良いかとは思いますが、情熱を恋愛にしか向けられない人は注意が必要です。
恋愛経験が少なくどうしていいかわからない人
なんでも初めてのことや慣れていないことには、頭を悩ませる人は少なくないかと思います。
ましてや恋愛であれば、好きな人をどう攻略すれば落とせるかなんて誰も教えてはくれませんし、どこを探しても答えは見つからないものです。
経験を重ねていくことで、異性との距離の縮め方やアプローチの仕方を自然と覚えていきますから、感覚を掴んでいくと悩むことも減っていきます。
しかし、恋愛経験が乏しい人はどうすればいいのかがわからないので、なかなか前に進むことができません。
そうなると、考えてばかりの日々が続くので恋煩いになりやすいでしょう。
尽くしたがる人
好きな人には尽くしたいという思いが強い方も恋煩いになりやすい傾向があります。
「こうしてあげたら喜ぶだろうか」「自分がついててあげないと心配」このような感情で支配されて、自分よりも好きな人を優先してしまう方は、頭の中がその人でいっぱいになっています。
そうなると、当然他のことが手につかなくなったり、不安から食欲不振や睡眠不足に繋がったりしますから恋煩いの症状が起きやすくなります。
よって、尽くしたがり・世話好き・心配性に当てはまる人は、好きな人を思う気持ちが強過ぎるのでなりやすいでしょう。
消極的で行動に移せない人
恋愛に消極的な人だと、なかなか行動に移せず好きな人のことを考えるだけになってしまうので、恋煩いになりやすいでしょう。
奥手な人というのは、「どうすれば話しかけられるか」「なんてLINEをしようか」「デートの誘いをどのタイミングでするか」など、延々と考えては躊躇してしまいます。
見ているだけの状態では関係性が一向に変わりませんから、好きな人のことで頭がいっぱいになってしまうでしょう。
よって、消極的・シャイ・好き避けしてしまう人は、アクションを起こすことが苦手なので恋煩いになりやすいと考えられます。
メンヘラや依存しやすい人
メンヘラな人は愛が重いので、恋煩いにもなりやすいでしょう。
ちなみにメンヘラとは、『精神的に不安定な状態の人。心に病を抱えている人』のことをいいます。
常に情緒不安定なので、些細なことで傷ついたり取り乱したりすると、引きずりやすい傾向があります。
「あの人と付き合えないなら生きてる意味がない」などのように考えることも少なくないので、好きな人を中心とした生活になりがちです。
メンヘラ以外にも、好きな人に依存や執着をしてしまう方も、恋煩いになりやすいと考えられるでしょう。
孤独を感じやすい人
孤独を感じやすい方だと、精神的に好きな人を求める気持ちが強くなりやすいので、恋煩いになることも少なくないでしょう。
誰かといる時はなんともなくても、いざ一人になると「何してるのかな…」「あの人がいてくれたらな…」と寂しさから好きな人のことばかりを考えてしまいます。
その他にも、恋愛以外に興味の持てるものがない人なども、ほかに夢中になれるものがないので、好きという気持ちが強くなり恋煩いになりやすいでしょう。
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恋煩いの対処法
誰かと過ごす
一人でいるからこそ物思いに耽ってしまうという場合もあります。
もし一人でいる時に、ついつい好きな人のことを考えてしまうような恋煩いをしているのであれば、なるべく誰かといる環境で過ごすようにしてみてはいかがでしょうか。
誰かと話さなければならない状況で他の事を考えるというのは難しいものです。
会話中に上の空になっていれば、「どうしたの?」と相手が聞いてくるはずですので、嫌でも貴方は我に返ることができます。
また、そのようなことが頻繁にあれば、相手もだんだん不満を露わにするはずですので、関係をこじらせないようにしようと貴方も会話に集中するようになるはずです。
学生さんなどであれば、自分の部屋でこもって勉強するよりも、家族がいるリビングなどのほうが家族の目が気になるので「勉強しなきゃ」と集中できるかもしれません。
恋煩いで悩んでいるという方で、一人でいることが多い人は、家族や友人などに話しかけられるような環境に身を置いてみてはいかがでしょうか。
仕事や趣味に没頭する
何もすることがないと、好きな人のことで頭がいっぱいになりやすいです。
考える暇もないくらいに忙しかったり夢中になるような環境であれば、恋煩いを対処することが期待できます。
いつもは定時で帰る仕事も残業してみたり、スキルアップに繋がる勉強をしてみるのも良いでしょう。
または恋愛以外に楽しいことを見つけるというのもオススメです。
趣味があると人生が豊かになるとも言われていますから、趣味がない方は新しく何か始めてみたり、趣味はあるけど最近はしていなかったという方は、恋煩いをしている今こそ趣味を楽しんでみましょう。
自分の為に時間を使うというのはとても良いことですから、仕事や趣味などに没頭してみると、人生を充実させつつ恋煩いを解消できるかもしれませんよ。
リラックス&リフレッシュする
食欲不振や睡眠不足などの恋煩いを解消するには、リラックスしたりリフレッシュするのもオススメです。
適度な運動・掃除や断捨離・入浴・アロマ・寝る前の温かい飲み物など、気分が良くなるようなことをすると、食欲が出てきたり自然と眠れるようになる期待ができるかもしれません。
少し汗をかく程度の適度な運動をすることで気分がスッキリしますし、運動をしたほうが身体の疲れを解消できると言われているので、眠りにつきやすくなる期待もできます。
また、身体を動かしてスッキリすれば、食欲も出てくる期待ができるでしょう。
その他だと、温かいお湯にゆっくり浸かって心も体も休める入浴もオススメです。
掃除や断捨離をしてスッキリした後は、部屋にアロマなどの香りで心地良い空間にしてみるのも、眠りにつきやすくなるかもしれません。
恋煩いをしている時は、かなりのストレスが蓄積されている可能性が考えられますから、ストレス解消に繋がるようなリラックスできることやリフレッシュできることをしてみると良いでしょう。
関わる回数や頻度を減らす
貴方は好きな人と会うことが多い方でしょうか?
もしそうなら距離を置くことで、恋煩いを対処することができるかもしれません。
というのも、人は接触回数や頻度が多いほどに、そのものに対して好印象や好感を持つと言われています。
これは心理学で「ザイオンス効果」と呼ばれているものです。
つまり、好きな人を見る機会や話したり連絡する頻度が多いほど、どんどん好きになっていく可能性が高くなるということになります。
自分にとって関わりが多い身近な異性に対して惹かれやすいのは、このザイオンス効果が関わっていると考えられるわけです。
ということは、このザイオンス効果を逆手にとって、好きな人との接触回数や頻度を減らすようにすれば、恋煩いで高ぶった気持ちを落ち着かせられるかもしれないということになります。
よって、今より好きな人と少し距離を置いてみるのがオススメです。
避けたり冷たい態度は取りたくないという方は、必要最低限の挨拶や会話だけはして、なるべく好きな人を視野に入れないようにすると良いかもしれません。
なるべく、姿を見ない・接触回数を減らすというのを心がけると、恋煩いが解消される期待が持てるでしょう。
作品に触れてみる
ストレスにも繋がる恋煩いなので、感動や笑いなどを与えてくれる作品に触れて気分転換するというのも対処法の一つです。
物語に入り込むことで好きな人のことが頭から離れますから、良い意味で現実逃避することができます。
小説・漫画などの本を読みふけるというのも良いですし、活字が苦手という方は映画・演劇などを楽しむと良いでしょう。
一日で読み終えるor観終わるものだと恋煩いの症状が出てしまうという方は、長期間楽しめる海外ドラマのようなシリーズものが良いかもしれません。
何回見ても飽きないという自分のお気に入り作品を見るというルーティーンを作るのも、恋煩いの対処法として良いと思いますよ。
気持ちが萎える人を思い浮かべる
好きな人のことを考えていた時に、親・兄弟・祖父母などの家族のことがふと思い浮かぶと、なんだか気持ちが萎えたりしないでしょうか?
一人でニヤニヤしていたところを家族に見られたかのようでなんだか気まずくなり、恋煩いで好きな人のことが頭から離れなかった状況でも自然と冷静にさせてくれます。
仮に家族でなくとも、近所のおじさんやおばさんなどのような自分にとって全く恋愛対象にならない相手であれば効果に期待できます。
思い出す相手に失礼な方法ではありますが、恋煩いを落ち着かせる方法としては期待できるので試してみてはいかがでしょうか。
考えないようにしても、すぐにまた好きな人のことを考えてしまうという方は、写真のほうが良いかもしれません。
おじいちゃんの顔写真などに見守られながら好きな人のことを考えるというのも中々の至難の業です。
よって、恋煩いで好きな人のことを考えそうになったら、家族の写真などを見て想像し難い環境にしてみるのも良いかと思いますよ。
告白をしてハッキリさせる
告白をして相手も自分と同じ気持ちなのか、はたまたそうでないのかハッキリさせることで恋煩いを対処するという方法もあります。
大抵は付き合っていくうちに高ぶっていた恋心も落ち着くものですから、パートナーに対して恋煩いをするということはあまりありません。
また、相手が自分の気持ちに応えられないとわかったら、失恋の辛さを味わうことにはなりますが、諦めがついて恋煩いはしなくなるでしょう。
近くて遠い存在だからこそ、頭から離れなくなると考えられますので、自分のパートナーという身近な存在になるのか、それとも決して結ばれることのない遠い存在なのか、その答えを出せば気持ちに整理がついて恋煩いが解消される期待ができるでしょう。
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まとめ
恋煩いになったら自分でどうにかしていくほかありません。
人生には恋愛以外にも楽しいことがあります。恋煩いを解消したいなら、恋愛以外に目を向けるということが必要になってくるでしょう。
好きな人のことを考えていても、関係は変わりませんから、恋煩いはずっと続いていきます。
なので、恋煩いを対処するのであれば、自分もしくは相手との関係性に変化を取り入れてみるように行動してみましょう。