恋愛依存症だと、相手も自分も良いことが少なく、関係にヒビが入ることも少なくないかと思います。
付き合う恋人と毎回上手くいかなかったり、「重い」と言われることが多いというような人は、もしかしたら恋愛依存傾向があるために、恋愛関係を良好なものにできないのかもしれません。
今回は恋愛依存症の人の特徴・原因・チェック法・克服法をご紹介したいと思います。
自分や恋人が恋愛依存症の特徴に当てはまってるかどうか、確認をしてみてはいかがでしょうか。
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恋愛依存症とは
恋愛依存の症状
恋愛依存症とは、『恋人または付き合うということに執着したり依存すること』を言います。
恋愛依存症になると、相手のことばかり考えたり、相手と共にいることを強く求めたり、相手中心に合わせた生活をしてしまっているということも少なくありません。
恋愛依存症だと、依存するあまり恋人との関係が中々上手くいかないということもそうですが、生活に支障をきたしているのに、相手にのめりこんでしまっていることに気付かないという人もいる為、恋愛依存症かもしれないと思ったら、早めに向き合っていく必要があるかと思われます。
好きと依存の違い
好きと依存という言葉は似ているため、恋愛依存症とは言うけれど、好きになれば誰でも相手に依存しているようなものなのでは?と思う人も多いでしょう。
好きと依存の違いについて色々調べてみたのですが、世間一般で考えられている好きと依存の違いは、『精神的に自立できているかどうか』や『自分本位かどうか』などのように区別している人が多いようです。
確かに恋愛依存になると、相手に頼りきりで自立はできていないですし、相手がどう思うかよりも自分の感情を優先させることが多い傾向にあります。
『好き』は相手への思いやりから見返りを求めることはありませんが、『依存』は相手よりも自分中心に考えて見返りを求める傾向があるという特徴が、好きと依存の主な違いとして考えられているようですね。
相手に向ける『好き』が自分本位になっていないかどうか確認することも、恋愛依存症であるかどうか判断するひとつの目安になるかと思われます。
恋愛依存症が惹かれやすい相手
恋愛依存症のなかには、回避依存症というものも存在します。
この回避依存症とは、深い人間関係を築くことを回避したり、幸せになるのが怖いと思う傾向がある人のことを言います。
回避依存症に多い特徴として、S気質で俺様タイプであったり、浮気をしやすかったり、自由を好み束縛を嫌って恋人から逃れようと脱走するタイプなどが、回避依存症に多い傾向があります。
回避依存症の人と恋愛依存症の人は互いに惹かれやすいとも言われており、もし付き合ってた人または現在付き合っている恋人が回避依存症かもしれないと感じる方は、自分が恋愛依存症である可能性もあるかもしれません。
男女での依存傾向の違い
男女によってもその依存症に多く見られる性別に違いがあるようで、男性は回避依存症になりやすく、女性は恋愛依存症になりやすいと言われています。
理由としては、家庭・家族を守ろうとする女性の本能によってその男性を傍にいさせたがるのではないかということや、男性は多くの女性と付き合いたいという本能からなのではないかと考えられているようです。
もちろんその性別に多く見られるというだけですので、男性にも恋愛依存症の人はいますし、女性にも回避依存症の人はいるかと思われます。
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恋愛依存症の特徴
寂しがり屋
一人でいることが苦手だったり、一人でいると強く孤独を感じやすいという人は恋愛依存症になりやすいようです。
常に誰かといたがるような人や、一人でいる時も誰かと連絡で頻繁にやり取りしたがるような人は、寂しがり屋な傾向があり、恋愛依存症になりやすいかもしれません。
自分に自信がない・ネガティブ
自分に自信がない人は恋愛依存症になりやすいと言われています。
自分で自分を愛せないため、人に愛されたいと強く思ってしまう傾向から恋愛依存症になってしまうようです。
そのため彼氏彼女だけが自分を愛してくれるという風に考え、恋人に依存し、彼氏彼女中心の生活になってしまうことも少なくないようです。
趣味がない
恋人以外に夢中になれるものがないといった人も、恋愛依存症になりやすいようです。
趣味は人生を豊かにしてくれる為、休みの日だったり、仕事などで疲れていたとしても趣味を楽しむという人も多いかと思います。
そういった趣味の時間に没頭している時は、彼氏や彼女のことを考えることは少ない為、一人でいても充実した生活を送ることができます。
しかし趣味などの夢中になれるものがない無趣味な人はやることがありませんので、恋人のことばかりを考えてしまい、恋人との交流ばかりを求めるような恋愛依存症に繋がってしまうようです。
趣味でなくとも、何か目標などがあればそれについて考える時間も増えますが、趣味もないし目標もないという人は、つい恋人との時間を求めるようになってしまうみたいですね。
友達が少ない
無趣味と同じように、友達が少なく彼氏彼女以外の人間と交流が少ないという人は、つい恋人に依存してしまう傾向があるようです。
友人との時間が持てれば、恋人のことも忘れて遊べるのでしょうが、恋人以外との交流が薄いようであれば、つい心の拠り所を恋人に強く求めてしまうということも少なくないかと思われます。
尽くしたがる
彼氏彼女に対して必要以上にプレゼントをあげたり、要求されたことにはなんでも徹底して応えるなど、尽くしたがる傾向がある人も恋愛依存症の傾向があります。
自分に自信がない為、恋人に尽くすことで気持ちをつなぎ止めておきたいという心理や、相手に尽くすことで自分に存在価値があると安心したいという心理が考えられるでしょう。
恋愛依存症の種類には色々ありますが、「この人は自分がついてあげないと」というような心理で相手に尽くしている場合、恋愛依存症かつ共依存である可能性が高いでしょう。
連絡が多い
恋愛依存症の人は、常に彼氏彼女と一緒にいたい傾向があり、頭の中も常に恋人のことでいっぱいです。
なので一緒にいられない時はLINE・メール・電話などの連絡が頻繁になる傾向があります。
恋人が今何をしているのか気になって仕方がないので、「何してたの?」「なんで連絡遅かったの?」など、相手の行動を探るようなことも多いでしょう。
相手の恋人からすると、常に行動を把握され、監視されているかのような気分になるため、束縛されていると思うことも少なくないでしょう。
恋人を優先する
友人よりも恋人を常に優先してしまうという人も、彼氏彼女に対して依存気味な傾向があります。
前から友人と約束していたにも関わらず、恋人が「会いたい」と言えば、友人との約束も平気で断ってしまうなど、恋人以外どうでもいいというような周りが見えていない状態になっている可能性が高いです。
恋人に求められるがままになってしまうという生活になっている人は、恋愛依存度も高いかもしれません。
心配性・被害妄想が激しい
心配性な人や被害妄想が激しい人は、恋愛依存症の傾向があるようです。
連絡が少し遅くなったり、仕事で他の異性と交流があっただけで、「嫌われた」だとか「浮気してる」と被害妄想をしたりと、会っていない時にも恋人のことを常に考えてしまう為、恋愛依存症に繋がってしまいます。
恋人のことは信用しているんだけど疑ってしまうという人は、自分に自信がない為に、相手に浮気をされるんじゃないか、嫌われてしまうじゃないかと不安になる場合が多いようです。
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恋愛依存症の原因
充実した生活を送れていない
無趣味であったり、恋人以外との人間と交流しなかったりするような、充実した生活を送ることができていないという環境だと、恋愛依存症の原因に繋がりやすいです。
他に熱中することが何もなく、一人でいることに孤独を強く感じてしまうような人は、どうしてもその寂しさや虚しさを恋人で埋めようとしてしまう傾向があるようです。
子供の時に十分な愛情を受けていない
子供の時に十分な愛情を受けていないと、恋愛依存症になりやすいと言われています。
子供の時に愛されなかった反動が大人になって愛情を求めるようになり、自分を愛してくれている人に依存するという衝動に駆られるようです。
厳しく育てられた、両親が共働きで一人でいることが多かった、母子家庭などの片親で育ったなど、家庭環境に問題があったことで、子供の頃に受けるはずの愛情が不足してしまったことから、今の恋愛依存に繋がっているということもあります。
自尊心が低い
自分のことを好きになれない、自分に自身が持てないという自尊心の低さが恋愛依存症の原因へ繋がることがあると言われています。
自分に自信がない為、恋人だけが自分を愛してくれると思い依存したり、相手に尽くすことで存在価値を見出すということに繋がると考えられています。
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恋愛依存症かチェック
恋愛依存症の特徴と原因について紹介しましたが、ここで一度おさらいして、自分や好きな相手・恋人が恋愛依存症の特徴に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
- 寂しがり屋
- 友人が少ない
- 無趣味・目標がない
- 育った家庭環境に問題がある
- ネガティブ思考
- 一人行動が苦手・常に誰かといたがる
- 好きな相手のSNSを頻繁にチェックする
- 自分に自信がない
- 被害妄想が激しい
- 好きな相手が何をしているか気になって仕方ない
- 好きな相手が他の人間(異性問わず)と関わるのが嫌。束縛傾向がある
- 好きな相手が中心になった生活
- 好きな相手に何度酷いことをされても別れようとしない
- 好きな相手と別れても、すぐに誰かと付き合ったり興味の対象ができる
- 会っていない時は頻繁に連絡を取ろうとする
- 連絡がこないと強い不安や怒りを覚える
- 好きな相手の為ならなんでもしてあげたくなる
- 好きな相手がいれば他には何も要らないと感じる
恋愛依存傾向にみられる大体の特徴は以上になります。
上記の特徴に当てはまる数が多いという人は、恋愛依存症である可能性が高いかもしれません。
また自分が恋愛依存じゃなくても、恋人が恋愛依存症だったという場合、もしかしたら自分のほうは回避依存症であるかもしれません。
恋愛依存症と回避依存症は惹かれやすいと言われているためです。
なので、回避依存症かどうかもチェックしてみると良いかもしれません。
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恋愛依存症を克服するには
夢中になれるものを探す
恋愛以外で夢中になれるものを探すというのも良い克服方法かと思われます。
仕事や趣味、友人との交流など、彼氏彼女のことを考えなくなるようなことがないか探してみましょう。
仕事ならスキルアップや仕事の量を少し増やしてみたり、趣味がないなら新しい趣味を探してみたり、恋人ができてから友人との交流が減っていたのであれば、遊ぶ機会を増やしてみるなど、恋人以外に目を向けるようにすると良いでしょう。
自分を好きになれるようになる
自分を好きになれる努力をすることで、自分に自信が持て、恋愛にも良い影響をもたらしてくれる期待ができます。
自分磨きをするというのは、恋愛から程良く距離を置けるのでオススメです。
- 運動をして綺麗になる
- お洒落の研究をする
- 料理の勉強をする
- 習い事をして新しい趣味に繋げる
- 資格取得やスキルアップをする
自分の自信に繋がる行動をすることで、恋愛依存から克服できる可能性にも繋がります。
容姿を磨いたり、新しい趣味を作って人との関わりを広げたり、資格取得やスキルアップで自分の能力を高めるというのも自信に繋がりますし、没頭できて良いですね。
恋愛依存は自信のなさからくる場合も少なくないので、自分磨きをしてみると良いと思いますよ。
携帯やスマホを触る頻度を少なくする
連絡が来ないことに不安や怒りを感じやすい人は、携帯やスマホを触る頻度を減らしてみましょう。
気になるからとSNSを頻繁にチェックしたりして、ずっと画面を見つめていること自体が依存に繋がってしまいます。
基本は連絡がきたら返すという感じにして、スマホをなるべく触らないようにしてみましょう。
他に熱中できる趣味を探したり、恋人と会わない時は予定を入れて考えないように工夫すると良いかと思いますよ。
病院に相談する
上記の克服法が上手くいかず、どうにもならないというときは病院に相談したほうが良いでしょう。
幼少期の愛情不足から恋愛依存症になっていたり、過去のトラウマがあるというような場合だと、特に自分では上手く克服することが難しいということもあるかと思います。
一人でどうにかしようとせず、心理カウンセラーや心療内科などに相談して、自分に合った克服法を試すようにしましょう。
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まとめ
以上が恋愛依存症の特徴や脱却などについてでした。
依存症というのは中々改善が難しいかと思いますが、恋愛依存症は恋人も関わっていますから、恋人と相談をして二人で解決していくという方法もあるでしょう。
心地よい恋人関係になれるよう頑張ってみてくださいね。